・ファンタジー経済学(鰯の頭も信心から)

 季節の移り変わりは早いもので、WBCのことを記事にしようかなーと思っていたら、侍ジャパンがいつの間にかプエルトリコにつるっと負けてまして。いや、もう、ほんと優勝できる気でいたんですけどね。ていうか、負けるにしても、せめてもうちょいなんかあるんじゃねーのとおもった。完全に不完全燃焼。しかもそんな日本に勝ったプエルトリコドミニカ共和国にちゃっかり負けてたんで、もう誰もそんな話題覚えてないよなー。みたいな。


 それはさておき、最近はすっかり景気も回復してきたなあ。みたいな。株価もそこそこ上がってるし。ていうか、経済ってホント適当だなってつくづく思う。なんていうの?なんとなくっつーか。ニュアンスっつーか。たくさんの人が景気がよくなるかなーっておもって、景気がよくなったかもって感じて、景気が良くなるみたいな。いやもうファンタジーかメルヘンの世界ですよ。真面目に経済学を学ぶのが、つくづくあほらしくなる。みたいな。


 だって株価とか実体経済あんま反映してねーし。なんせ近頃のマーケットときたら、株を買うひとたちの「景気がよくなるかも・・」って期待値で動いているからね。いわば思いの強さで動いてる。それが真実かどうかはあまり関係がないという。しかもその思いが、実際の経済にダイレクトに反映される始末。いやー、信用経済恐ろしいわ。もう軽く宗教ですやん。国債の暴落もみんながまだ大丈夫って思っている間は大丈夫なのだろう。みたいな。


 んで、株価が上がったら上がったで、このビッグウェーブに乗る!見たいな感じで、われもわれもとスパイラル効果で、株価がジャンジャン上がるっつーか。つまり現代の経済政策って、どれだけ多くの人に景気が良くなると思い込ませるかの勝負っつーか、そんな感じです。これはもう悪く言えばキツネとタヌキの化かし合いといいますか。身もフタもない言い方をすれば「今時マクロ経済理論なんて、真面目に勉強してるの?ぷすすー」みたいな。


 もちろん何から何までファンタジーって訳でもないのだろうけど、でも経済の後付け理論ときたら、ひどいありさまだからなあ。結果に対するこじつけ山盛りというか。でもこの思い込みのおかげで、東京でも、あちこちで土木工事が行われてまして。すわ、もう年末かよっ!みたいな。つーか、自民党政権になってからやる気出しすぎでしょ、土木作業員の皆様方は。びっくりするわ。というわけで、アホな人間の限定合理性に幸あれ。みたいな。


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