・肉団子の甘酢あんかけ

コラム

　この前食べた肉団子の甘酢あんかけにグリーンピースが入っていて、そのグリーンピースが思いのほか存在感を主張していて、つまりはめっちゃまずかったわけだけども、なんだろうこの料理のハーモニーをぶち壊す異物感。噛んだ時に口に残るモソモソした粉末感。チャーハンとか、カツ丼とか、肉じゃがに入っていたときの、これじゃない感。まずいグリーンピースって本当にまずいよね。なんか久々に子供の頃の給食の思い出がよみがえったわ。果てはシチューやカレーにまで入っていたけど、意味わかんなかったなあアレ。そもそもグリーンピースは小さいのに存在感ありすぎ。青臭い味が妙にしっかり主張するし、彩りとかいいつつ食べ物を緑の水玉模様に変えるし、まさにグリーンピースはすべての食べ物を安っぽく演出するためのマジックアイテム。色んな料理に気軽に混ぜて使われることが多いけど、グリーンピースが味の決め手みたいな料理は一つもなくて、つまりは別になくてもどうでもいい、入っていてもいいけどこれである必要はないぐらいのポジション。ていうか、自分としてはむしろ「これでグリーンピースさえなければなぁ」みたいな、残念な気持ちにさせられることのほうが多い。もちろんグリーンピースも冷凍じゃなきゃ、案外美味しいらしいけどね。でも手軽だからウケているわけで、冷凍でなければわざわざグリーンピースをチョイスする意味もないので、これは今後も変わらないと思う。こんな風に書くと自分がグリーンピースを蛇蝎のごとく嫌っているかのようだけど、別に取り立てて嫌いなわけじゃない。好きでもないけど。まあ、入っていたら食べるよね。グリーンピースだけ残すのも子供みたいだし。


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